父と子と聖霊の御名によって。主の平和が皆さんとともにありますように。
主よ、憐れんでください。キリストよ、憐れんでください。主よ、憐れんでください。
ヨブは苦しみのどん底で、ただ沈黙し、手を口に当てました。「わたしは卑しい者、何と答えられようか」。この言葉は、敗北の告白ではありません。それは、人間の知恵や論理を遥かに超えた、神の圧倒的な愛と神秘を前にした魂の深い謙遜です。今日、私たちはベンジャミン・ヴォ君が天の父のもとへ帰ってから三ヶ月という時を迎えました。アランさん、タオさん、ライアン君、そしてベン君を愛するすべての人々にとって、この三ヶ月は、まるでヨブが味わったような、言葉にできない問いと沈黙の積み重ねであったことでしょう。今日、私たちはヨブの物語と、弟子たちの喜びを分かち合うイエス様の福音を通して、この沈黙の中に隠された光を見つめたいと思います。
ベンジャミンという少年は、神様がこの世界に贈ってくださった、きらめく知性と優しい心の結晶でした。彼がどれほど数学や技術、そしてあの広大な空を翔ける飛行機に心を躍らせていたか。彼が夢見た「コン・チム航空」という名前を呼ぶとき、彼の顔に浮かんだあの屈託のない笑顔。それは単なる子供の夢ではありませんでした。それは、魂が天の国という本来の目的地へ向かって飛翔したいという、純粋な憧れそのものでした。彼は、神様が造られた世界の美しさを、その鋭い頭脳で一つ一つ解き明かそうとしていました。しかし、ベン君の人生の真の価値は、彼が何を知っていたか、何を作ったかではなく、彼がどれほど深く「愛したか」にあります。
愛する人を失ったとき、私たちは自分自身に問いかけます。「なぜ」「もしあの時…」。アランさん、タオさん、皆さんの心の中に、今も自責の念が渦巻いているかもしれません。しかし、どうか今日、この聖なる沈黙の中で、その重荷を神様の御前に下ろしてください。病というものは、誰の罰でもなく、人間のいかなる注意や配慮をも超えたところで訪れる、この世の悲しい神秘です。アランさん、タオさん、あなた方は何も見落としていません。あなた方は、ベン君にとって最高のパパであり、ママでした。彼が十五年間、これほどまでに愛され、世界中を旅して多くの喜びを感じることができたのは、ひとえにあなた方の献身のおかげです。神様はあなた方を決して責めてはおられません。むしろ、その深い献身のすべてをご存じであり、あなた方の涙の一滴一滴を御手で受け止めておられます。ご自身を赦してください。ベン君は、あなた方の愛という最高の土壌で育ち、その魂を美しく開花させました。
今日の福音で、イエス様は弟子たちに言われました。「霊が服従することよりも、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい」。これは、私たちの人生の目的が、この地上の成功や理解できる出来事だけにあるのではないという教えです。ベン君は、まさにこの「天に名が記された者」としての純粋さを生きました。叔父様が病に倒れたとき、彼は自分のすべてである貯金箱を差し出そうとしました。実際にその貯金箱を壊す必要はなかったとしても、彼が「僕の持っているすべてをあげたい」と心から願い、それを言葉にしたこと。それは、神様がもっとも喜ばれる「愛の捧げもの」でした。彼は、自分の持っているものすべてが、愛する人の苦しみを少しでも和らげることができるなら、それを惜しまないという心を持っていました。この無私の心こそが、彼を天の国へと繋ぐ、最も美しい翼となりました。
ライアン君、お兄ちゃんは今もあなたのすぐそばにいます。あなたがこれから歩んでいく人生のどんな時も、お兄ちゃんは天国という一番高い空から、あの優しい笑顔で見守っています。あなたが笑い、自分の翼を広げて新しい空へと飛び立っていくこと。それこそが、お兄ちゃんにとって何よりの喜びです。悲しいときは、ふと空を見上げてみてください。お兄ちゃんが大好きだったあの飛行機が、雲の切れ間に航跡を描いていくように、あなたの歩む道を照らす光が必ず見つかります。お兄ちゃんが遺した知恵や、夢や、優しさは、すべてあなたの中に受け継がれています。あなたは一人ではありません。お兄ちゃんは、あなたが自分の人生という翼を広げ、愛と勇気をもって飛び立っていく姿を、天国から一番の特等席で応援してくれています。
ヨブは最後に言いました。「わたしは耳で聞いていたが、今、この目であなたを見た」。ベンジャミンは今、私たちがまだ見ることのできない神様の御顔を、直接仰ぎ見ています。彼は今、かつて自分を守っていた天使たちと共に、神の御顔を仰ぎ見ています。そして、彼は今、皆さんの守護者として、神様の愛を皆さんに運び続けています。彼の遺した温かい愛の記憶は、皆さんの心の中で消えることのない星として輝き続けています。
画面の向こうでこの祈りに心を合わせているすべての方々へ。もし今、あなたが深い悲しみの中にいるなら、どうか知ってください。あなたの苦しみは、キリストの十字架と一つに結ばれています。神様は、あなたの涙をご存じです。どんなに暗い夜であっても、神様の愛は枯れることはありません。今日、この祈りを終えてそれぞれの日常に戻るとき、ほんの少しだけでいいので、空を見上げてみてください。そして、自分を責める手を止めて、ただ深く息を吸い込んでみてください。ベンジャミンが教えてくれたように、ただ精一杯、今この瞬間を愛すること。それが、私たちにできる唯一の、そして最も美しい祈りです。愛は決して滅びません。ベンジャミンの愛も、皆さんの愛も、神様の愛の中で永遠に結ばれています。
ベンジャミン・ヴォ君。あなたの美しい魂は、今、神様の無限の慈しみの中で永遠の安らぎの中にあります。どうか、あなたを愛してやまないご家族を、これからも優しく見守っていてください。平和の主が、アランさん、タオさん、ライアン君、そしてここに集うすべての人々に、深い癒やしと希望を注いでくださいますように。アーメン。
For the intentions entrusted to Ben on our prayer wall:
At the Savior’s command and formed by divine teaching, we dare to say:
天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。 わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。
主があなたを祝福し、守ってくださいますように。主が御顔をあなたに向け、平和を与えてくださいますように。
✝ 全能の神があなたを祝福し、父と、子と、聖霊の恵みがあなたとと もにありますように。アーメン。